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2011年11月25日 (金)

2011.11.24 渋谷に福来たる #rakugo

生志、白鳥、ぴっかりと好きな噺家が集まる会が、渋谷であったので行ってきた。
この会のチケットは、だいぶ以前に購入していた。
このタイミングで、生志を聴く事になるとは、その時は微塵も思わなかった。
場所は渋谷の伝承ホール。この小屋は初めてだった。
黒基調で、内幸町ホールに似ている落ち着いた雰囲気の劇場だ。
今回はお囃子で、恩田えり師匠も出演する。
生の二番太鼓が場内に流れる。

■おしゃべり 生志、白鳥
ブザー音の後、幕が上がる。
「おしゃべり」のめくりが見えた。
「木賊刈」が流れる。
沈黙の唸りが会場を満たす。
これが聞き納めか。
今回の主賓生志師匠が薄緑ぽい地の着物で登場する。
沈痛さは無い。
芸人らしく、和やかな登場である。
先ず皆が今一番聞きたい事、それをこのコーナーで話す。
葬儀、記者会見等に一門も行きたいけど行けない。
「俺達愛人みたい」
「上手いこというね」
そんな風に当日の一門の会話等を明るく語った。
ゲストの白鳥師匠が登場する。
白の白鳥裾の着物だ。
白鳥師匠は談志家元をしくじったエピソードで会場を沸かせた。

■春風亭ぴっかり 落語 動物園
ピンクの紋付き、着物姿で登場である。
二頭の豚師匠お二人の後なので、いちだんと華やかである(笑)。
自己紹介や、日常の話題のマクラから噺に入った。
彼女の「動物園」は初めてだ。
時代を現代に置き換えてあった。
それから動物園の園長(私の予測変換では「圓朝」が最初にでる)が女性だった。
可愛らしいライオン歩きだが、どうしても猫に見えてしまうのがこの噺のポイントか。

■立川生志 落語 堀之内
「私、どこへ行くんでしょうね」
「堀之内の落語の主人公だから、堀之内へ行くんでしょう」
オリジナルのギャグだろうか。
主人公のそそっかしさを軽く、サクサクとみせてくれた。
この主人公と、粗忽の釘の主人公ではどちらが上だろう。

お仲入り

■三遊亭白鳥 落語 豊志賀ちゃん
にぎわい座の独演会の高座で聴いた「豊志賀ちゃん」だった。
登場人物を少し替えていた。
後輩落語家春風亭さくらが、柳家さくらになっていた。
モデルが当時のぽっぽちゃんだったので、高座でいじりにくいのか替えたようだ。
否、いじりにくいのはさくらの師匠が、小朝師匠だからだ。この件はカットだった(笑)
噺を詰めて、30分ヴァージョンに仕上げてあった。
この釈でできれば、他の高座でもできるだろう。
お客さんの反応も良かった。
白鳥師匠、ぴっかりちゃんを、ぽっかりちゃんだと思っていたらしい。
「ぽっぽ」と「ぴっかり」が頭の中で、空耳変換したようだ(笑)

■立川生志 落語 紺屋高尾
着物を着替えて、黒紋付き姿で登場。
「豊志賀は新吉。久蔵は高尾、
師匠が生きていたら、またしくじる・・・」
と同名の主人公ではじまる噺なので、前置きを入れる。
「豊志賀ちゃん」のインパクトが強かったので、すぐ後に人情噺はやりにくそうだ。
高尾の「今度はいつ来てくんなます」の言葉に、カミングアウトする久蔵の演出が肝。
演者の腕の見せ所だ。
師匠方々みんなすばらしい違った久蔵をみせてくれる。
この日の生志師匠も良かった。
感情を爆発させるわけでもなく、淡々と自分の感情を伝える、純情な久蔵を演じていた。
それにしても、紺屋高尾を初めて純情ドラマにしたてた、師匠談志の存在の大きさを改めて知った。
生志師匠が噺家になるきっかけが、学生時代に観た談志師匠の演じた「紺屋高尾」。
これを高校生時代に観てしまったら、談志にほれてしまうのは分るようなきがする。
生志師匠は師匠のこの想い出の噺を、十八番にしている。
根多出ししてあったのだが、この日・このタイミングになるとは、神様の計らいか。
この日の羽織の背中の裏地には、師匠にいただいた真打ち昇進の証である色紙の文字が染め抜いてあった。
師匠と共に、或いは師匠に抱かれた形で高座を務めたのだった。
生志師匠は終演後、しみじみと何かを感じているように見えた。

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コメント

>それから動物園の園長(私の予測変換では「圓朝」が最初にでる)が女性だった。

「りゅうじんまちこ」リューマチは前座時代はやっていなかったですね。寄席では子供が「お~いライオン」と叫んでライオンがアンパンを立ちあがって取る場面が一番笑いを誘っています。

「豊志賀ちゃん(珍景累ケ真打)」は初めて聴いたのですが白鳥師匠
はやはり天災です。7月の三三師匠との勉強会のネタ下ろしはもっとすごい内容だったみたいですね。
さくらちゃん=高座返しに出てきた扇さんの本名なんで、24日に限っては彼女にかけたのかと思ったのですが、ずっと「さくら」だったようで

投稿: B_Blue_WTB14 | 2011年11月26日 (土) 10時01分

B_Blueさん、おはようございます。
たしかに、立ち上がってあんぱんを取るところはいいですね。
あの形はいままで見たことはありませんでした。

投稿: ヒロクン | 2011年11月27日 (日) 08時32分

ぴっかりちゃんの「動物園」でアンパンを両手で取る所作は林家ひろ木さんから伝授されたとのことです(昨日の江東区FM局オンエアの本人談)。ちなみに当日末廣亭でもやっていましたがやっぱ可愛い猫ですね(笑)

投稿: B_Blue_WTB14 | 2011年12月 5日 (月) 12時34分

B_Blueさん、おーそうですか、ひろ木さんからですか。
情報ありがとうございます。
それから、白鳥師匠の「ぽっかり」発言の件、ぴっかりちゃん根多にしていますね。

投稿: ヒロクン | 2011年12月 6日 (火) 08時57分

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