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2011年7月14日 (木)

昭和61年 「神田山陽一門会」 於・上野本牧亭 という記録

レコードのデジタル化が終わって(レコードクリーナー2本空にした)、カセットテープのデジタル化に掛かっている。
ある日見つけた5本のカセット。
二代目神田山陽の元気な頃の録音だった。
テープの存在は、遥か忘却の彼方だった。
今から10年ほど前に、ある講談師から譲っていただいたものだ。
頂いてから1回も聴かないまま、本棚の肥やしになっていたようだ。
デジタル化しながらテープを聴いた。
その内に、このテープは貴重なものだというのがわかった。

昭和61年12月の神田山陽一門会で、山陽が主任を務めた時のもの。
場所が今は無き上野本牧亭。
この会では講談定席を昔のスタイルでやるという。
それは、主任が2席続けて演じるという事。
当時山陽は77歳。
1時間の高座なわけだ。
このテープの山陽の説明では、昔の講釈場定席ではしばしば主任が2席演じていたようだ。
前高座は派手めなもの、後高座は固いもの(武芸もの、歴史もの等)
この会では後高座は義士伝を読む。
これを5日間連続で行った記録だったのだ。
聴いて思ったが、声が若いし、艶がある。
本当に77歳かと。
(川柳師匠は80歳で熱唱しているが)
5時間、時間を忘れて一気に聴いてしまった。
記録の為に演目を記しておく。

主任 二代目・神田山陽
演目

12月1日
夕立勘五郎~「甲府の勘五郎」
赤穂義士銘々伝~「大高源吾」

12月2日
天明白波伝~「万造の召し捕り」
赤穂義士外伝~「天野屋利兵衛」

12月3日
天保水滸伝~「潮来の遊び」
赤穂義士外伝~「忠僕元助」

12月4日
青龍刀権次
赤穂義士本伝~「義士討ち入り」

12月5日
天明白波伝~「首無し花嫁」
赤穂義士伝~「二度目の清書」


読み物は、現在の神田派ではお馴染みのものばかり。
原点はこうだったんだなと感慨にふける。
特に良かったのが「青龍刀権次」
CDでは聴けない、貴重な録音だった。
眠らせたままにしておかなくて、気がついてよかった。

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コメント

青龍刀権次は「明治白浪女天一坊」の一部でしょうか。
……聞きたい!

投稿: 松井高志 | 2011年7月15日 (金) 13時29分

松井さん、こんばんは。
>青龍刀権次は「明治白浪女天一坊」の一部でしょうか。
そうだと思います。
二代目の十八番だったと聞いてます。
若手では陽司先生や、一時期三代目やがおやりになってるのを聞きました。

「明治白浪女天一坊」というと、今は京子ちゃんが独演会で連続で読んでます。
これも時代ですかね

投稿: ヒロクン | 2011年7月15日 (金) 21時13分

「明治白浪~」は、大島伯鶴から二代目山陽に
伝わったもののようです。京子さんは独演会で「爆裂お玉」を読むようですね。今の山陽さんで聴いたことあります。
「三家三勇士」「笹野名槍伝」むろん「寛永三馬術」も伯鶴系統でしょうね。
今聴けるのはそれぞれ「和田平助鉄砲斬り」「海賊退治」
「愛宕山」か「度々平住み込み」のくだり程度でしょうか。

投稿: 松井高志 | 2011年7月16日 (土) 08時45分

録音の中でも確かに、「戦前に、大島伯鶴先生から教わった・・・」と仰ってました。
戦前ていっても録音は昭和61年ですから、湾岸戦争は未だ。
ガーコン時代の戦争の前。
と書いていくと、時代が認識出来ていくような気がします。
義士伝は貞山先生(先代か先々代かわかりかせんが)から教わったとのこと。

投稿: ヒロクン | 2011年7月17日 (日) 21時06分

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