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2009年10月 1日 (木)

2009.09.30 神田あおいの会

あおいさんの独演会に行ってきた。
昨年は10月末に行われたのでほぼ一年ぶりということになる。
場所は昨年と同じ上野広小路亭。
しかも雨降りというのも昨年と同じ。
総武線で17時30分頃人身事故があり、電車は止まるのか、どうなることかと気を揉んだが、
すずさんの上がりギリギリに間に合った。

■神田すず  講談  孝女おてい~般若の面
少女おてい、父親の船の損害賠償を助ける為に、大店へ奉公に上がる。
女中部屋に戻ると、棚から箱を下ろして、蓋を取ってその中身に話しかける・・・
すみれ一門女子グループではよく聞く読み物。
初々しいおていだった。

■神田あおい  講談  保科正之出世物語
紺屋の店先に葵の紋をあしらえた幟が立った。
この幟は、医者神尾伊予が立てたもの。娘が男子を産んで満1歳の祝いだという。
それにしてもこの紋はよろしくないというので、奉行所で判断してもらうことになる。
そして裁きの時、実はこの子は2代将軍秀忠のご落胤だと分かる・・・
あおいが出世しますようにという願い?(笑)
身分の高い人物が出る読み物はいけるんじゃないかな。
春水さんとはタイプが違うけど。

■三遊亭きつつき  落語  いそうろう
居候ものの噺はいろいろある。湯屋番、紙屑屋、船徳・・・
この噺は初めて聴いた。
犬猿関係のおかみさんと居候の戦いの日々を旦那に暴露する衝撃のドキュメンタリー?
おかみさんが良い味を出してた。

お仲入り

■神田山緑  講談  谷風の情相撲
9月に二ツ目に昇進した山緑君だ。
黒紋付きで登場。
前座の会に行ってなかったので、久しぶりに聴く高座だ。
二ツ目になると二ツ目の風格らしきものが出てくるんだな。

■神田あおい  講談  波の伊八 (新作講談)
後高座は、あおいさんの新作。
江戸時代のこと。波の伊八と呼ばれている彫物大工がいた。。
北斎の冨嶽三十六景で、波に富士の大胆な構図で有名な「神奈川沖浪裏」がある。
この絵の元になったのが、伊八の「波と宝珠」といわれている。
この伊八の生涯を取り上げた読み物だ。
左甚五郎の流れの名彫物大工島村丈右衛門定亮の下に、名主武志家の五代目として生まれた大助10歳が弟子入りをする。
大助は師匠の指導でめきめきと才能を花開かせる。
15歳で職人髷を結い、名を伊八と改める。
この人物がやがて波の伊八と呼ばれる巨匠になる・・・
彼は「時と天気と天地が入り交じった瞬間」
というキーワードを重要視していた。
波と宝珠もこの言葉が生きている。
さて読み物だが、もう少し波瀾万丈な展開にはできなかったのかな、全体が淡々としてしまった感じがした。
構成はしっかりしていたし伝記としては悪くはないけど、講釈としては物足りなさを感じた。

平日の会でしかも天気の良くない日の割りには、沢山のお客さんが入っていた。
あおいさんの高座への期待の表れだ。
これからも精進してほしいな。

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コメント

ううっ、しらないおはなしばっかりだ。

でも、多くの現代人にとっては、講談って未知なもんなんですよね。

さて、明日夜よりサンレッド第2期ですね。

投稿: 松井高志 | 2009年10月 2日 (金) 08時39分

松井さん、こんばんは
コメントいつもありがとうございます。
そうですねぇ「いざ鎌倉」のように、知らないところで関わっているケースも有りますが、未知なものでしょうね。
「谷風の情相撲」は3代目山陽君が時々読んでましたよ。

土曜尾の夜から、また溝の口での戦いがはじまりますね(笑)
先程録画予約を入れました。

投稿: ヒロクン | 2009年10月 2日 (金) 20時52分

ええ、佐野山の話は知っていますが。
新作(時代小説みたいなやつ)が増えた気がします。
それで、最近あまり聴く気がしないのかも。

投稿: 松井高志 | 2009年10月 3日 (土) 09時13分

そうですねぇ・・・
私が感じる新作講談のイメージです。
年表や生い立ちの書物を淡々とトレースしたものが目立つのかなと。
分かり易い例でいうと、結婚披露宴での、馴初め講談みたいなやつ。

この路線へ皆行ってしまうと、講談も面白くないですね。
もっとその時代とかその人物を掘り下げる読み物がでてほしいです。

投稿: ヒロクン | 2009年10月 3日 (土) 22時03分

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