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2009年5月 8日 (金)

2009.05.03 黄金週間 鈴々舎馬桜 独演会 第二部

馬桜師の独演会へ行った。
馬桜師の会へ行くなんて、自分の落語会の嗜好の中では、かなり珍しい事だと思う。
GWはどこも混んでいる。寄席も立ち見だと馬桜師が云っていた。
そんな中ここ日本橋亭(日本馬指定と変換されたぞ)は、足をのばしてゆっくり出来る空間だった。
しかも木戸銭がこの会だけ1000円。
でもね、この会は木戸銭や人口密度以外に重要なことがあるんですよ。

■春風亭ぽっぽ  落語  悋気の独楽
これですよ(笑)
この会の目的は。
半年以上ぶりに生ぽっぽちゃんです。

高座までの歩き方、座り方やお辞儀等、様々な所作が板についている。
お妾さんの色っぽいこと。小僧のかわいいこと。女将さんの意地悪なこと。
もう新人のぽっぽちゃんではないという認識を新たに持ったよ。
たとえ旦那さんがオカマでもそんなの関係ないね。
可愛いだけで良かったのに、落語まで上手くなっちゃって、お姉さんたちに苛められないか心配になってきた。
馬桜師は前説で出演者の紹介の時、ぽっぽちゃんを「たいへん筋のいい前座さん」と紹介している。
前座は名前くらいしか紹介しないのが普通だけどね。
ぽっぽちゃんの人柄なのか、可愛がられてる証拠だね。

■鈴々舎馬るこ  落語  東北の宿
入りは、自己紹介から。
「1980年生まれ・・・・好きな食べ物はぽっぽちゃん」
ぽっぽちゃんの次に上がる人は、ぽっぽちゃんをいじるのがお約束。

落語は新作。
とんでもない温泉宿に泊まってしまった男の噺
おばぁちゃんが可愛い(笑)

■大友一平  芸談
元文化放送プロデューサーの大友氏のトークショー。
注目していなかったコーナだったんですが、貴重な時間だった。
もうメモ取りまくり。
ヒロクンの知らない、昭和30年代から40代の芸人さんのエピソードをタップリ聴かせて頂きました。
メモを取りながら聞いていたのが分かったのか大友さん。
最初は、客席全体を見回しながらしゃべっていたのに、今は大友氏の目が集中的に私に・・・あれ~~~orz
恥ずかしいじゃないですか。

メモの中から少し披露しましょうかね。
一高座が放送の尺で17分という番組での事。
普通の芸人さんは「録音を適当に切って合わせて」という。
金馬(3)師匠は、寄席高座とは別バージョンで放送用の17分物の根多を創ってくる。
自分が尺を1分間違えて削らざるを得なくなった時は、めちゃくちゃ怒られた。
「この落語は17分の尺に合わて創り直した完璧な作品なんだ」と。
放送なんて全く関係無かったのが、貞山(7)。
公開録音が30分にも45分にもなる。
若かった自分はとにかくテープを切る。
間の貞山の間を。
でもそれは許されなかった。
だって編集の時、先生が付きっりなんだ。
捨てた空白のテープの切れ端をまた繋いで、別の所で出たOKの所を捨てての繰り返し。
17分を創るのに1日かけた。
でも貞山先生はその自分にご苦労さんと、当時で500円をくれたんだ。
放送での貞山は、すごく評判が良かった。
当時自分が一番すごいと思った芸人さんは、馬琴(5)だった。
とか、東京コミックショーを放送して始末書を書かされた。
ラジヲじゃ「レッドスネーク・カモ~ン」は伝わらない^^;
こんな貴重な昭和の時代の芸談というか放送に関わるエピソードを聞かせていただきました。

■馬桜 右橘 大友 座談会  復活・辛口名人会 =堀 俊彦を偲ぶ=
ヒロクンが全く知らないこの業界の人「堀 俊彦」の13回忌スペシャル興行がこの会の趣旨だと言う事。
つまりこのコーナーがメインだということ。
辛口名人会というのは、スポンサーが「菊正酒造」さんだから。
ガテンして頂けましたでしょうか。
1978年から文化放送で16年間放送されたこの演芸番組「辛口名人会」の構成を担当していた堀氏を振り返る企画。
彼が残した日記のように綴られたノートが何冊も有り、これを何方かに世に出してほしいと云うのが肝。
あっこのノートは、当時つながりの有った橘流の右橘さんが所有しているものです。
コピーの1頁を頂きましたが、字のきれいな人だったようです。
大友さんから、当時若手で使ってもらった馬桜師から、毎回チラシの寄席文字を描いた右橘氏から、いろいろ逸話を聞きました。

平成になって早20年。
平成時代になってから寄席演芸を観て聴いている人には、このエントリーはなんじゃそりゃ、かもしれませんな。
ヒロクンも半分以上知らない事ばかりだかなねぇ。

お仲入り

■鈴々舎馬桜  落語  七段目
堀氏からの貴重なアドヴァイスをもらい印象に残っているというこの根多を最後に持ってきた。

先代の三平師匠の事ことか、志ん生師匠の事とか、馬桜師が語る小さん師だとかもう今回はお腹一杯になったよ。
昭和の芸人と支えた人々みたいなドキュメンタリーを観た様な貴重な時間だったな。
ぽっぽちゃんを聞けて、古典、新作落語を聴いて、更にこんな貴重な昭和の芸人伝を聞けて、更に更にGWにこんなにゆったりと人の居ないところで聴いて、木戸銭1000円っていうのは、今日は勝ち組って云うことでいいですかね。

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コメント

>■春風亭ぽっぽ 落語 悋気の独楽
>これですよ(笑)

こりゃもう5月の末廣亭余一会昼の部に行くしかないですね。

投稿: B・BLUE | 2009年5月 9日 (土) 10時40分

B・BLUE さんコメントありがとうございます。
末廣亭のチラシには、五月の余一会にぽっぽちゃんの名前が載っているようですね。
日曜ですしね。
すごい事になるんじゃないでしょうか。

投稿: ヒロクン | 2009年5月 9日 (土) 19時01分

馬桜師とは以前、諺の記述について、ちょっとやりとりをしたことがあります。噺の細部にまで随分心を砕かれる方だなぁ、と思いました。

投稿: 松井高志 | 2009年5月10日 (日) 09時12分

松井さんこんにちは。
そうですね、馬桜師はバックグラウンドをしっかり作る噺家さんだなという印象は持っていました。

投稿: ヒロクン | 2009年5月10日 (日) 14時19分

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