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2009年3月23日 (月)

操ってもいない人形の芸に泣いていいですか

先週のこと
雨上がりの午後、天気予報のとおりに太陽が顔を出した。
だから僕も予定どおりに映画を観に出かけた。
その日が最終日の映画「ラースと、その彼女

↓オフィシャル
http://lars-movie.com/

何年かぶりに亜米利加映画にやられた。
なんの予備知識も無くサイトやチラシの鏡文字に惹かれて観た。
日本の引き篭もりとは違うが、人との関わりに苦痛を覚える男が主人公。
この男の兄夫婦が、色々友人というか彼女を早く作ってほしいと願って、色々と作戦を練るけれどなかなか成功しない日々。
というのがこの映画の始まり。



































この男、作った彼女がネットで買った「REAL GIRL」
日本語に訳すと「南極○号」その名を「ビアンカ」
恋人同士の様に語りそして振る舞う弟。
人形を愛してしまった弟を心配する兄夫婦。
心配しますよ、そういう人形に彼は恋してしまったから。
彼らは心療内科に弟を連れいて行く。
医師に言われたことは「今はとにかく彼に合わせてください」という事だった。
日本でこの材料で映画を創るとしたら、コメディー映画になるんじゃないかな。

で、彼に合わせて彼と人形と、弟夫婦が生活するようになる。
兄夫婦だけでは日常生活全ては対応できないので、教会の仲間達にも彼に合わせるように頼む。
そして弟の会社の人達にも。
最初は彼の居る場面だけその振りをすれば良いと思っていた人々が、
彼の愛するビアンカに徐々に感情移入していく。
やがて、彼の居ない所でもビアンカをお風呂に入れたり服を着替えさせてオシャレさせたり髪形を変えたりするようになる。
日曜の教会でもビアンカに逢う事が人々の喜びになっていく。
そしてこのビアンカは、病院の小児癌の子達の支えにまでなっていく。
既にビアンカは彼の為だけの人形では無くなっていた・・・・

映画で反則技と言われるのは「子供と動物」
それを人形が超えてしまった。
主人公や周りの人々を通して間接的に伝たえる人形(敢えていいます)「ビアンカ」への愛。
これは観客には堪えます。
僕のたとえで云うと落語の「たちきり」
置屋の女将が、死んでしまった芸者小糸のピュアな愛を主人公に伝えるという手法を使って、間接的に観客に訴える。
間接的に伝えるということは伝える側の主観もその中に刷り込まれて伝えているという事。
登場人物に感情移入する姿をとうして観客に感情移入させる。
どう書いたらいいんだろうか。今はこれ以上浮かばないや

これはヤバイ。 イエローカード。
あの場面で、最後の場面で、やっぱ泣いてしまった。

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