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2009年2月27日 (金)

笑点 考

日テレのお化け長寿番組「笑点」が絶好調だそうです。
↓「笑点」40年超え絶好調
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20090225et06.htm

“笑点”をどう見ているのか、意見を聞きたいというブログがあったので、では私も功と罪という観点で意見を述べたいと思います。
↓【寄席な人々】“笑点”の功罪
http://home-9.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-b302.html

○罪な側面
私が子供の頃は、前半の演芸の時間が長くて、色物さんの芸の他に、時々大喜利メンバーが交代で落語を演っていた記憶がある。
その頃の「笑点」のイメージは落語家と落語がメインの娯楽番組だった。
しかし最近では、落語家の出演する演芸番組でありながら、落語を滅多にしない。
なので、視聴者は落語に出会う事は限りなく少ない。
作り手はこう云ってるんですね。
>「ベースは落語かもしれないが、中身は決して落語ではない」
制作意図と視聴者の受け止め方に乖離が存在する。
結果として落語家の芸=大喜利=落語だと誤った認識を持つ人(視聴者)が出てしまったこと。
これが一つ。

制作スタッフにとって、レギュラー人にとって罪なのは、番組が止められないということ。
40年以上続いているお化け番組。
番組終了は世間が許さないと日テレは思っている。
なので、メイン司会者や、レギュラー人の死という大事件も幾度と乗り越えてきた。
今後歌丸師が休もうと、こん平師が引退しようとそういうドキュメントとして捕らえると関係者のコメントがあるように、番組は止められない。
それから週2日の拘束が延々と続くというのはかなり厳しい足枷ではないか。

横道に逸れるがこれに似た状況になりつつあるのが「サザエさん」ではないかな。
このアニメも止められない。ドラえもんが声優を世代交代して続けるように。
反面、仮に「笑っていいとも」でタモリ氏が止めた場合は、番組は終わるんじゃないかな。
あの番組はタモリ氏の番組だ。そんな感じがする。

○功な側面
大喜利という演芸を確立した(全国区にした)こと。
そして40年間もこのコーナーが継続するという人気と力。
大喜利というメインディッシュを造り続ける側と喰い続ける側に脱帽。皮肉ではなく本当に。

それから家族で見られる数少ない番組と云える。
ケーブルTV,ネット、携帯、ゲーム機等でのソフトコンテンツが多種多様化している現在、自分で見たいコンテンツを一人で邪魔されずに見る文化が広がっている。
食事も家族が家にいながらバラバラだったりする今の時代。
そんな時代に家族で揃って観られる数少ない番組ではないか。
家族にとっての共通な話題となれる番組であり、唯一の接着剤かもしれない。
レッドカーペット、M-1、お笑いバトル等各局のお笑い番組はあるが、意図的にしているのかそうでないのか分からないが、見せている年齢層が絞られている。
ブログを検索すると、若い人たちの中で自分たちを大喜利メンバーに例えると誰かみたいな遊びをするらしい。
これは、「笑点の発する笑い」という共通感覚が、世代を超えた浸透と水平方向の求心力の両方を示すものではないか。
これは他の番組には無い。

地方公開録画もプラスのスパイラルを生む要因だと考えられる。
NHKの地方公開放送で長寿人気番組であるのは「のど自慢」。
この番組は素人参加型で、「笑点」とは戦略は違うが共通するのは、テレビの人気者、お茶の間の人気者
達が生で見られる、しかも只でということ。
となれば観覧者のウケは、火を見ずとも明らか。
その反応が画面から茶の間に伝わる相乗効果で、後楽園ホールでの公開録画とは異なった臨場感と興奮があり、これでリフレッシュすることでマンネリ化を防げている。

余り考えてなくて思いついたことを整理して書いてみましたが、こんな所ですかね私の意見は。

大喜利で山田君に座布団や小道具を今までひらりちゃんが渡してたんですが、今は誰なんでしょうかね、最近じっくり見てないので分かりません ^^;

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コメント

初めまして、home-9(ほめく)と申します。
「笑点・考」拝読し、とても参考になりました。
番組がスタートした当初は、出演者の平均年齢は30代でした。演芸バラエティですから若手の落語家が集められていたわけです。ところが人気が高くなって局の姿勢が変り、すっかりメンバーが固定化され、大看板になる人まで未だに出演を続けるようになってしまいました。
かつての談志や志ん朝のように、バラエティは若いうちだけにして、ある年令に達したら本業に専念すべきではないでしょうか。
番組のあり方というよりは、芸人の姿勢に問題があるのかも知れません。

投稿: home-9(ほめく) | 2009年3月 2日 (月) 10時31分

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