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2008年12月18日 (木)

2008.12.17 池袋演芸場中席夜の部

小雨の降る中、仕事帰りに池袋演芸場へ行った。
毎年この時期は、主任が女性講談師による忠臣蔵根多という企画。
この日は、神田紅先生の最終日だった。
既に夜席は始まっていて、途中から見ることとなった。
到着時には客席は七割位の入りだった。
最前列が空いていたのですぐに座ることが出来た。

■三遊亭笑遊  落語  千早振る
在原業平朝臣(名前が早口言葉みたいで云えない)の、この短歌の意味がわからない若い衆ハチに、ご隠居が適当な解釈をして聞かせる咄。
この師匠、途中で噛んでからがウケていた。
もうやけで開き直ったのが効いたのかな。
面白かった。

↓本来の短歌の意味や歌の解説はこれを参照
http://skybluecrimsonred.blog76.fc2.com/?mode=m&no=291

■桂平治  落語  鈴ヶ森
平治師の与太郎はいい。
体全体から与太郎が滲みだしてくる感じ。
どんな体だ(笑)

お仲入り

仲入り前は未だ空席があったのに、仲入り休憩の間にお客が入り、満席となった。
おそらく紅先生目当てに来たファンじゃないかな。
仲入り後の入場だと、木戸銭が2500円⇒2000円だから。(笑)

■三遊亭小圓右  落語  豆屋
漫談だけで終わるのかなと思ったらこの根多に入る。
五分くらいのショートバージョン。
何故かというと、プログラム上は、本来クイツキ(仲入り後最初の高座)は蝠丸師だったが、未だ来ていないので、後に上がる小圓右師匠がクイツキとして上がった。
楽屋からのOK(来たよ)の合図が有るまで、漫談で繋いでいた。
合図があったので、落語で短くまとめて締めくくった。
というカタチだったんじゃないかな。
仮に蝠丸師がもっと遅れても、ヒザの征二郎さんと更に交代はできないから、ここは小圓右師がガンバルしかないからね。
スリリングな後半戦開始だった。

■柳家蝠丸  落語  亀右衛門(または、ふたなり)
遅れたなんて言い訳をマクラの根多にもせず、素振りも見せずに根多に入る。
「今は私しかしない、珍しい咄をやります」
と前置きをして始めた。
亀右衛門という世話焼きのじいさん、村人の五両の借金の工面のため、天神の森の向こう側に済む婆さんに相談しようと出かけた。
途中天神の森でカメという同じ名前の若い女性と出会う。
彼女は自殺しようとしていた。もし幇助してくれたらお礼に五両あげるというので、亀じいさん、じゃぁてんで首吊り自殺のやり方を教えるが・・・

初めて聴く咄だった。
人が死ぬ咄だけれど落語なのでそれ程悲惨さは無い。
けれどそれじゃぁ面白いかというと、それ程面白くも無い咄。
その辺がこの咄の人気の無い所かな。
今は不景気な時代だからねぇ、明るい咄がいいねぇ

■鏡味征二郎  太神楽
五階茶碗の曲の終わりの方で若干サスペンス劇場な場面があったようですが、自分の席からだと征二郎さんは、メクリの陰になっていて何がどうなったのかわからなかった。
お客さんの「あ~」とか「お~」の声で勝手に妄想するだけ。

■神田紅  講談  大高源吾~両国橋の出会い
青とベージュのツートンという大胆な柄の着物で登場。
しかも振り袖である。
この着物は、フランス公演で使ったもの。
根多ですが、人気の大高源吾だった。
「年の瀬や水の流れと人の身は」
「明日待たるるその宝船」
この意味は一体・・・
謎解きものっぽい部分もあり、詩人同士らしく歌で送り出す場面等、
其角と源吾の友情がよく描かれている読み物。
何回も聴いている読み物だけれど、胸にぐっと込み上げてくる。
講談の後は、マダム貞奴が踊ったといわれる踊りを舞った。
踊りも名取の腕前。すばらしかった。

終演後は、紅先生とお客さん達で打ち上げ。
池袋の時は決まって使う中華レストラン。
かなりの数のお客さんが参加しました。
ほぼ1フロア独占状態。
池袋演芸場のお客さんの半数は参加していたと思います。
料理も酒も大変結構でありました。
紅先生は、この時のお客さんの顏と名前50人くらいは居たんじゃないかな。
みんな覚えているのがすごい。

今日の高座返しは、あっぷるちゃんだった。
先輩演者の口演が終わると出てきて座布団を返してメクリをめくるんですが、出てくる度に客席の誰かが拍手をする。
修行中の前座さんに、毎回出てきた時にするのはどうだろう。
拍手されればそれは悪い気はしないし、愛想笑いの一つでもお返ししなければいけなくなる。
そうこうしている内に拍手に気を取られて、準備をしくじるかもしれない。
仕事中は温かく見守るのがいいんじゃないかな。
どうしても応援の拍手をしたいときは、膝の人の時とか、最後の方で「ごくろうさん」と声をかけるとか、そこで拍手をするのがいいんじゃないかな。
仕事に集中させてあげるのも大事なこと。

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コメント

「今日は十三日、明日は十四日。二百六十余大名、旗本八万騎の荒肝を寒からしむるの事態、出来いたすやも相知れず」と松浦ト賀(こんな字でよかったでしたっけ)が言いますね。松鯉先生の録音を何回も聴いていたら、そこだけ耳に残って離れなくなってしまいました。

投稿: 松井高志 | 2008年12月19日 (金) 19時50分

松井さん こんばんは。
コメントありがとうございます。
そうですね、其角が歌の謎が融けなくて、何回も云いますし、
松鯉先生のあの声ですからね、
覚えてしまいますね(笑)

投稿: ヒロクン | 2008年12月19日 (金) 21時57分

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