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2008年6月10日 (火)

夢のつづき

関東地方は入梅して、降ったり止んだりの天候が続いてます。
4月・5月も台風の影響で、大雨があったり、寒かったり、週末になると雨だったりと、
春の青々とした若葉の印象等は、今年は無かったです。

梅雨はいやな季節です。毎年来ますが。
気分は暗くなるし、出かけるのが億劫になるし。
こういう陰気な季節の落語は、何かあるかなと調べてみました。

調べたら、「夢の酒」がありました。
落語国の人達も梅雨は出かけるのが億劫らしく、主人公も座敷でうとうとと昼寝をしている。その時見た夢が問題を起こすという落語です。
良く出来た咄で、好きな咄です。
梅雨時の咄だったんですね。
雨というと夕立のイメージ(宮戸川、夕立屋等)があるんですよ。

夢というキーワードで思い浮かぶ落語は他に、「夢金」、「鼠穴」、「天狗裁き」がありました。
「夢の酒」の特徴は、夢の続きを見ることです。
皆さんは夢の続きを見たことはありますか、どうでしょうか。
ヒロクンは、夢の途中で、トイレに起きてしまい(現実の世界)、「よし、続きを見るぞ」と意気込んだことが有ったのは覚えていますが、夢の続きを見たのかどうかは覚えていません。
夢の続きは、本当に見ることが出来るのか、夢を見たら挑戦してみたいと思います。

さて、落語というのは演者が話す物語を、聞き手が理解したままに頭の中で再構築するもの。
聞き手が、各々別の宇宙を持つ(描く)、夢と近い世界だと思います。
この世界は時間も空間も、烏カーで変わるような世界。
現実の世界より、一つ高次元な世界です。
落語を聴くということは、そんなバーチャル・リアリティ世界を体験する事と云えます。
それから、落語に登場する人物が見る夢の世界へ入り込むということは、空想の世界の先、更に高次元の世界へ行く事になります。
そう考えると落語というのは、形而上の体験であり、たいへんに高度な知的ゲームであり、宗教にも近いものかもしれません。
どうですか、そう考えると落語はすごいなと思います。
講談や、浪曲もスタイルは若干異なりますが、同様の疑似体験が出来ます。
映画や舞台芝居は、監督や演出者の描く疑似世界を共有することで物語を理解するものであり、監督、演出者の宇宙をかいま見るもの。
観客個々の宇宙は作られない。
だからこそ聴き手に自分の宇宙を作らせてしまう事が、日本の話芸のすごいところだと思います。

今回は夢から内容が発展してしまいました。

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