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2008年5月12日 (月)

2008.05.11 本牧亭講談定席

阿久鯉さんの真打昇進披露興行の二日目に行ってきました。
家を出るときは小雨が降っていましたが、本牧亭へ着いた時は上がっていました。
昨日も雨で寒い日だった。5月になっても寒い日が続いて、なかなか春の雰囲気がしません。
しかし、本牧亭の中はお祝いの熱気で暑くなっていました。

■神田松之丞  講談  三方ヶ原戦記
今回も今勉強中の三方ヶ原。
彼の高座が終わると、もう一人の前座さんが座布団返しに出てきました。
女の子です。
いつもニコニコしていて、ふわーっとした感じ。
高座が無かったので未だ見習いなのかな。

■神田蘭  講談  五郎正宗孝子伝
今年の6月に二ツ目に昇進する蘭ちゃんの高座です。
もうそんなになるんですね。時が経つのは早い。
ここからおめでたい読み物が続きますが、その最初の読み物。
刀鍛冶の名匠五郎正宗の幼少時代の読み物。継母にいじめられて、殺されそうになっても継母をかばう。
その後継母も改心して、皆で祈ったら五郎も命をとりとめて(じゃないと話が続かない!!)
めでたし×2
神田派の女性講釈師が良く読みます。
陽子先生のが良かった。

■神田山吹  講談  笹野名槍伝~虚無僧東下り
最近は聞きませんでしたが、前座・二ツ目の頃良く聞いた読み物。
当時は山吹ちゃんというとこの根多という印象だった。
久々で聞きましたが、すごく面白い読み物に変わっていました。
客席からもかなり受けていました。
腕を上げたなといった感じ。

■神田鯉風  講談  出世の富くじ
鯉風先生で何回か聴いている読み物。
貧乏御家人の井上半次郎が半年分の2両の給金を貰いに蔵前に行くところから始まる。
ここから「文七元結」になって、残った金で湯島の富くじを買うところから「宿屋の富」になって、でも当選金は受け取らず末は出世する読み物。
まぁハッピーエンドだからいいんじゃないの(笑)

■神田紅  講談  鉢の木
何故か鉢の木。
実は翌日の12日に、能の「鉢木」と講談のコラボレーションをするので、その前祝いも兼ねてということです。
この話は昭和の始め頃、70歳以上の人は学校で必ず習ったらしいです。
ヒロクンはこの講談を聞くまで知りませんでしたね。
「いざ鎌倉」という言葉だけは知っていましたが。

■神田松鯉  講談  朝妻舟
絵師の多賀朝湖が、宴席で見つけた扇子の絵柄が気に入ってそれを模写した。
歌人の宝井其角がこの模写を見て、「朝妻舟」というタイトルの版画にして売れば儲かるよと唆した。
そのとうり売ったら儲かった(笑)
しかしこの原画は徳川家に伝わるものらしく、幕府を愚弄するものという理由で捕まり島流しになるが、10年後復帰するという話。
この読み物は柳沢昇進録らしいが、柳沢という名前が扇子の絵のところで一瞬出るだけで、登場はしません。
はたしてこの読み物はめでたいのかな、という疑問は残りますが(笑)

お仲入り

■口上          

楽屋襖前に司会の愛山。 高座下手から紅、阿久鯉、松鯉 <敬称略> 
昇進披露の時必ず話す、松鯉先生のキャバレー「ハリウッド」根多が出ました。
楽しい尋目の口上でした。
三本締めで〆。三三七拍子ではありません(笑)

■神田愛山  講談  小松の嫁入り

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
やっぱこれ演らないとだめでしょう。
大笑い。
しかもこの嫁入り騒動は、現在もまだ進行形だそうです。

愛山先生の新作は暗い物が多いのですが、「陽司君」とこの「小松の嫁入り」はコメディーで楽しい根多。
好きです。

■神田阿久鯉  講談  山内一豊 出世の馬揃いというか・・・
愛山先生が沸かせた後、主人公の阿久鯉先生の登場でございます。
トリでございます。
根多は出世の馬揃いなんです。
ポピュラーな根多だし、ドラマもやったしでこの根多については置いておきます。
二ツ目時代の阿久鯉さんは、あまりマクラ話をしない印象がありましたが、今回は演りました。
実話だそうです。それが面白かったんです。
この子はそういう面もあったんだなと、正攻法の講談ばかりじゃないと、改めて知ったんです。
その根多の紹介。
時は、4月。披露パーティの日。
今は岐阜に暮らす姉弟子の昌味先生が主人公なんです。
六月に3人目の出産(予定)を迎えるので、披露興行は行けないけれど、パーティーは大丈夫だからと当日の朝、新幹線で岐阜から東京の会場へ着たのです。
まだ準備中の9時半ころ。
大きなお腹で私服姿のお姉さんを会場入り口で見つけました。
お姉さんは泣いていました。
阿久鯉さんは駆けつけて「お姉さん大丈夫ですか?」
と聞くがお姉さんは「あぐりちゃんごめんね」を繰り返す。
阿久鯉さんが「どうしたんですか?」と聞くと
「陣痛が来た・・・・」と
えー「キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!」と驚く阿久鯉さん。
さぁここからが面白いがこの続きは、高座で聴いてくださいbread

雨模様の中、何回も膝送りをした超満員の本牧亭でした。
いい尋目の高座でした。

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コメント

いつもつまんない揚げ足取りでごめんなさい。
「淺妻船」では?

投稿: 松井高志 | 2008年5月14日 (水) 12時09分

松井チェックキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
こんばんはw
「朝」か「淺」。どちらの記録もあるんですよね。
wikiに至ってはグチャグチャ(笑)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%85%E5%A6%BB%E8%88%B9

人間国宝先生の記録では「淺」なのを発見したので、こちらの様な
気もしてきましたが、地名説も捨てがたいかなw

でもいつも見ていただいてありがとうございます

投稿: ヒロクン | 2008年5月14日 (水) 21時35分

「評判講談全集」にある初代山陽師の口演は「淺」ですね。

投稿: 松井高志 | 2008年5月15日 (木) 06時45分

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